styファイルがないというメッセージが出たとき
 styファイルを最新のものにしたいとき

A Directory Structure for TeX Files参照。
 使っているTeXのシステムにパッケージが無いとき、
  ! LaTeX Error: File `***.sty' not found.
というエラーメッセージが出力されます。
 スタイルファイルに対応するinsファイルとdtxファイルを、 のいずれかを利用してdownlodします。CTAN mirrorについては
 このとき、例えば、http://www.ctan.org/を選択したとき、”拡張子を除いたスタイルファイル名”を
%%
に入れて検索します。通常、styという形でなく、insdtxの組で置かれており、下にあるように、通常、この2つのファイルからstyファイルが作成されます。希に、dtxファイルだけからstyファイルが生成されることもあります。 また、texmf-distの構造(下のfourier.styのディレクトリ構造参照)が作成され、適当なフォルダーの中にstyファイルが作られることがあります。

dtxファイルとpdfファイルには、スタイルファイルの解説が書いてあります。CTAN内で見つからないときはgoogle.co.jpを利用しましょう。

 探しているスタイルファイルが***.zip***.tds.zipというもので圧縮されていることがあります。CTANサーバーに***.tds.zipがあるときは、このファイルをダウンロードし、解凍してできるものをtexmf-distまたはtexmf-local以下に移します(下のfourier.styのディレクトリ構造参照)。解凍したものの中には関連するマニュアル等があります。
%%
oberdiek bundleのとき)
 フォントシステムを伴うスタイルファイルをインストールするとき、pkフォントを作成するようになっているTeXシステムの場合、古いpkフォントとの不整合が起こることがあります。この場合、インストールするフォントシステムのtfmに対応するpkフォントを削除しておきます。

 ls-Rファイルを作っているときは、styファイルを新たに組み込んだ後、コマンドプロンプトから
  mktexlsr
を実行します。UNIX系のOSのときは、ターミナルから
  sudo mktexlsr
を実行します。環境によっては、mktexlsrというコマンド名でなく、texhashという名前になっていることがあります。mktexlsrを実行することで、ls-Rというファイルが作成されます。

 TeXのシステム内にある古いstyファイルを新しく作成されたstyファイル(cfg等のファイルを含む)で置き換えます。古いものがなければ、styファイル等を$TEXMF/tex/latex/miscに入れます。 または、$TEXMF/tex/latexまたはtexmf-local/tex/latexに新しいディレクトリ(styファイルの名前を使う)を作成し、この中に入れます。なお、insファイルからstyファイルが生成される途中で、例題・簡単なマニュアル等のTeXファイルも作られることがあります。パッケージ(***.styファイル)がどのフォルダに入っているかは、ターミナル(コマンドプロンプト)から
  kpsewhich ***.sty
と入力することで、***.styの場所が分かります。使っているTeXのシステムに無いときは何も表示されません。

#
(Windowsの場合)

 探しているスタイルファイルの***.zipがあるときは、このファイルをダウンロードし、解凍後このFolderにおいて下記の処理を行います。

 Mac OS X, UNIX, Windowsの場合

 ダウンロードしたinsdtxファイルのあるディレクトリ(フォルダー)で、
aboutsty1.gif
と入力すると、styファイルが生成されます(snapshot.insからsnapshot.styを作る例)。

同じように、
aboutsty2.gif
と入力することで、dtxファイルからstyファイルの解説文書が得られます。 目次作成のために複数回のLaTeXでの処理が必要になることがあります。また、索引作成のための操作が必要になることがあります。

このとき、例となるtexファイルやフォント生成のためのfdファイルが作られることがあります。このfdファイルは作られたstyファイルと同じディレクトリに入れます。他のファイルについては、下のfourier.styのディレクトリ構造参照。logauxなどのファイルはstyファイルの利用には直接必要ありません。
 (追記あり)Windowsエクスプローラからコマンドプロンプトを一瞬にして開く方法 : ライフハッカー[日本版]参照。

 Macintoshの場合

[Mac OS 9.x]
 insdtxファイルのあるFolderで、insファイルをplatexにDrag & Dropすることでstyファイルが得られます。ダウンロードしたdtxファイルも同じようにplatexにDrag & Dropすることで、スタイルファイルの解説書(dviファイル)が得られます。目次作成のために複数回のLaTeXでの処理が必要になることがあります。また、索引作成のための操作が必要になることがあります。
[Mac OS X]
 TeXShopを利用しているの場合、insdtxファイルのあるFolderで、insファイルをTeXShopにDrag & Dropし、"タイプセット"を押すと、styファイルが
%%
得られます。さらに、dtxファイルをTeXShopにDrag & Dropし、"タイプセット"を押すと、解説のpdfファイルが得られます。

このとき、参考となるtexファイルやフォント生成のためのfdファイルが作られることがあります。このfdファイルは作られたstyファイルと同じディレクトリに入れます。他のファイルについてはfourier.styのディレクトリ構造参照。logauxなどのファイルはstyファイルの利用には直接必要ありません。 パスもFinderのツールバーに追加しておくとフォルダー間の移動が楽になります。

%%

[Yosemite]
MacTeX TeXLive2015のとき、Finderの移動の"フォルダへ移動"を選択し、
%%

/usr/local/texlive/texmf-local/tex/latex/local/とタイプし、
%%

新たにフォルダを作成し、
%%

この中に、insdtxから得られたsty関連のファイル(または、Webから直接得られたstyファイル)を入れ、ターミナルから
  sudo mktexlsr
とタイプし、パスワードを入力します。上の例は、slashbox.styの話です。

 上記の処理は、スタイルファイルに付属するREADMEファイルなどに、処理方法が書かれています。pdflatex, XeLaTeX, LuaLaTeXを利用することがあります。

   Tips
  • docstrip.cfgに関するエラーが出るときは、$TEXMF/source/latex/latex-tds/tex/docstrip.cfgをリネームしてから処理をしなおすとうまくいくことがあります。

  • Windows(Vista以前)では、扱っているファイルのあるフォルダーの場所でコマンドプロンプトを開くために窓の手をインストールしておくと便利です。 窓の手を実行し、[右クリックメニュー]のタブ内の「任意のフォルダーからコマンドプロンプトを可能にする」にチェックマークを付けることで右クリックした際のメニューが設定されます。
     Command Prompt From HereWindows XP PowerToys and Add-ins(Windows XP)Windows 95 Power Toys Set(Windows 95/98/Me/2000)を用いても同じことが出来ます。
     Windows Vista、 7では、Explorer Construction/Chihiro's Pageなどを利用します。
     (追記あり)Windowsエクスプローラからコマンドプロンプトを一瞬にして開く方法 : ライフハッカー[日本版]参照。

  • WindowsのアプリケーションWinshellからのinsファイルの処理は上手く行かないことがあります。

  • Windowsでは拡張子insはデフォルトで”インターネット通信設定”と解釈されています。insファイルをClickしても対応するstyファイルの生成は始まりません。警告が発せられます。

    %%

  • Windowsではdtxファイルをダウンロードしたとき、テキストファイルの拡張子txtが付け加わっている事があります。対象ファイルを右Clickし、”対象をファイルに保存”を選択した方が確実です。

  • styファイルの読み込む順を変更すると、上手く行くことがあります。

  • フォントに対するstyファイルの場合(たとえば、fourier.sty
      FOURIER-GUT
      ├─"Makefile","README"
      ├─doc
      │  └─latex
      │      └─fourier
      │           └─"fourier-doc-en.pdf", "fourier-doc-en.tex", "fourier-orns.pdf",
      │               "fourier-orns.tex"
      ├─fonts
      │  ├─afm
      │  │  └─public
      │  │      └─fourier
      │  │           └─"fourier-alt.afm", "fourier-alt-black.afm", 
      │  │               "fourier-alt-bold.afm", "fourier-alt-boldita.afm",
      │  │               "fourier-alt-ita.afm", "fourier-alt-semi.afm", 
      │  │               "fourier-alt-semiita.afm", "fourier-bb.afm",
      │  │               "fourier-mcl.afm", "fourier-mex.afm", "fourier-ml.afm",
      │  │               "fourier-mlb.afm", "fourier-mlit.afm", "fourier-mlitb.afm",
      │  │               "fourier-ms.afm", "fourier-orns.afm"
      │  ├─map
      │  │  └─dvips
      │  │      └─fourier
      │  │           └─"fourier.map", "fourier-utopia-expert.map"
      │  ├─tfm
      │  │  └─public
      │  │      └─fourier
      │  │           └─"fourier-alt.tfm", "fourier-alt-black.tfm",
      │  │               "fourier-alt-bold.tfm", "fourier-alt-boldita.tfm",
      │  │               "fourier-alt-ita.tfm", "fourier-alt-semi.tfm", 
      │  │               "fourier-alt-bold-sl.tfm", "fourier-alt-semiita.tfm",
      │  │                <<省略>>
      │  ├─type1
      │  │  └─public
      │  │      └─fourier
      │  │           └─"fourier-alt.pfb", "fourier-alt-black.pfb", 
      │  │               "fourier-alt-bold.pfb", "fourier-alt-boldita.pfb",
      │  │               "fourier-alt-ita.pfb", "fourier-alt-semi.pfb",
      │  │               "fourier-alt-semiita.pfb", "fourier-bb.pfb", 
      │  │               "fourier-mcl.pfb", "fourier-mex.pfb", <<省略>>
      │  └─vf
      │      └─public
      │          └─fourier
      │               └─"futb8c.vf", "futb8t.vf", "futb9c.vf", "futb9d.vf", 
      │                   "futb9e.vf", "futbc8t.vf", "futbi8c.vf", "futbi8t.vf",
      │                   "futbi9c.vf", "futbi9d.vf","futbi9e.vf", "futbo8c.vf",
      │                   "futbo8t.vf", "futbo9c.vf", "futbo9d.vf",<<省略>>
      └─tex
          └─latex
              └─fourier
                    └─"fmlfutm.fd", "fmlfutmi.fd", "fmsfutm.fd", "fmxfutm.fd", 
                        "fourier.sty", "fourier-orns.sty", "t1futj.fd", "t1futs.fd",
                        "t1futx.fd", "ts1futj.fd", "ts1futs.fd", "ts1futx.fd", 
                        "ufuts.fd"
    
    というfourier.zipのファイル構造を使っているPCのTeXのシステムのtexmf-distの対応するフォルダーまたはtexmf-localに作成したフォルダーにコピーします(存在しないディレクトリは予め作っておきます)。MakefileREADMEファイルは直接必要ありませんが、テキストファイルなので、エディタなどで内容が見られます。

     上のfourier.styの場合はフォントに関連するmfファイルがありません。もし、mfファイルがある場合は、上のディレクトリ構造と同じになるように
      ├─fonts
      │  ├─source
      │  │  └─public
      │  │      └─”ここ”
    
    に同一名のフォルダーを作成し、mfファイルをコピーします。

     上のような構造をもつzipファイルがCTANに登録されていないときは、各フォルダーに種類毎にコピーしていきます。
     styファイルにMakefileファイルが付属しているときは、環境によってはこれを利用することもできます。

     フォントを更新したとき、古いpkファイルを削除しておきます。

    ls-Rファイルを作っているときは、mktexlsrsudo mktexlsr)を実行します。

  • mapファイル(例えば、上のfourier.map)がある場合は、$TEXMF/fonts/map/dvips/fourierというディレクトリを作成し、その中に、このfourier.mapファイルを入れます。 その後、ターミナル(コマンドプロンプト)から
      updmap --add fourier.map
    
    を行います。 過去に、mktexlsrsudo mktexlsr)を実行したことがある(ls-Rファイルがある)場合、
      I don't add fourier.map to the configuration file, because I cannot find it.
      Working with monotype.map ...
      Working with lm.map ...
      Working with xypic.map ...
      …
    
    というmapファイルが見つからないというメッセージが出ることがあります。
     このときは
      mktexlsr
    
    (またはsudo mktexlsr) を行い、ls-Rファイルを更新した後、再度
      updmap --add fourier.map
    
    を行います。このとき、$TEXMF/web2c内のupdmap.cfgが更新されます。
     dvips用に、$TEXMF/dvips/config内のファイルconfig.pdfconfig.dl(どちらもテキストファイル) に
      p +fourier.map
    
    を追加します。

  • fvmr8r.tfmfvmr8t.tfm等は、beraフォントをインストールします(updmap -add bera.map等の操作も必要です)。

    拡張子の表示
  • [Mac OS X]
      Finderの環境設定から詳細を選択し、「すべてのファイル名拡張子を表示する」チェック ボックスをオンにします。
    %%
  • [Windows XP]
      [スタート] ボタンをクリックし、[設定]、[コントロール パネル]、[フォルダ オプション] の順にクリックします。
    表示のタブをクリックし、ファイルとフォルダの表示の項目[すべてのファイルとフォルダを表示する]のチェック ボックスをオンにして、[OK] をクリックします。
  • [Windows Vista/7]
      [スタート] ボタンをクリックし、[設定]、[コントロール パネル]、[デスクトップのカスタマイズ]、[フォルダ オプション] の順にクリックします。
    ファイル拡張子を表示するには、[登録されている拡張子は表示しない] チェック ボックスをオフにして、[OK] をクリックします。

contrib/miscのパッケージについて
required/toolsのパッケージについて
A Directory Structure for TeX Files参照。


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